転換点 真夏の雨嵐は過ぎ去った。駐車場からの帰り道,運河の橋上で立ち止まり空を仰ぐと,真夜中に千切れた雲の合間に,いくぶん欠けた月が見え隠れしていた。ああ,この日が来たんだな,と思った。興奮冷めやらぬまま,突如として広くなった寝床に潜り込ん…
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